20世紀日本人名事典 「村山古郷」の解説
村山 古郷
ムラヤマ コキョウ
昭和期の俳人 大磯鴫立庵庵主。
- 生年
- 明治42(1909)年6月19日
- 没年
- 昭和61(1986)年8月1日
- 出生地
- 京都府京都市下京区仏具屋町
- 本名
- 村山 正三(ムラヤマ ショウゾウ)
- 学歴〔年〕
- 国学院大学国文科〔昭和14年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣賞(文学・評論部門・第29回)〔昭和53年〕「明治俳壇史」,勲四等瑞宝章〔昭和60年〕
- 経歴
- 保善商業教諭を経て日本郵船に勤務。俳句は少年時代、兄・葵郷の手ほどきを受け、「懸葵」「俳星」に投句。昭和6年上京。「草上」同人を経て、7年「東炎」同人となる。戦後21年「べんがら」を、27年「たちばな」を創刊したが、30年石田波郷の知遇をえて「鶴」同人となる。53年山路閑古のあとを継いで20世鴫立庵庵主。句集「天水桶」「軒」「西京」「華甲」「かくれ蓑」「金閣」「古京」などのほか「大須賀乙字伝」「石田波郷伝」「俳句もわが文学」(全3巻)などがあり、造詣の深い俳句史の面でも「大正俳壇史」「昭和俳壇史」の他、53年に芸術選奨をうけた「明治俳壇史」などがある。56年より「嵯峨野」主宰、また俳句文学館の建設にも力をそそいだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報