杢田たけを(読み)モクタ タケオ

20世紀日本人名事典 「杢田たけを」の解説

杢田 たけを
モクタ タケオ

昭和期の洋画家



生年
明治43(1910)年2月25日

没年
昭和62(1987)年8月8日

出生地
兵庫県豊岡市

学歴〔年〕
日本美術学院卒

主な受賞名〔年〕
独立展独立賞〔昭和22年〕

経歴
日本画家だった祖父の影響を受けて画家を志し、小泉勝爾に日本画を学ぶ。のち洋画に転向し須田国太郎師事。昭和10年独立美術協会展に初入選、22年独立賞を受賞し、24年同会会員となる。38年上京し、現代日本美術展、朝日秀作美術展、日本国際美術展にも出品。初期には写実を基本とする田園風景を描いたが、戦後は板、布、金属などを直接画面に貼りつけるアッサンブラージュを制作して前衛的な活動を展開。51年木版画集「不夜城・可愛花シリーズ」、版画集「少女礼賛」を刊行している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杢田たけを」の解説

杢田たけを もくた-たけを

1910-1987 昭和時代の洋画家。
明治43年2月25日生まれ。須田国太郎に師事。昭和10年独立美術協会展に「鉄屑(くず)等ある風景」で初入選,24年同会員となる。戦前は写実的風景画,戦後は廃材,布,金属などを画面にはりつける半立体の作品を制作した。昭和62年8月8日死去。77歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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