来者(読み)ライシャ

デジタル大辞泉 「来者」の意味・読み・例文・類語

らい‐しゃ【来者】

訪ねてくる人。⇔往者
「往者の便利は―の不便なり」〈福沢文明論之概略
自分よりあとに生まれてくる人。後生
将来のこと。⇔往者

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精選版 日本国語大辞典 「来者」の意味・読み・例文・類語

らい‐しゃ【来者】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 来る人。たずねてくる人。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「敵の得は味方の失なり。往者の便利は来者の不便なり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
    2. [その他の文献]〔礼記‐檀弓下〕
  3. 後から生まれてくる人。未来の人。後進。
    1. [初出の実例]「令印度新教授若人以安来者矣」(出典性霊集‐序(835頃))
    2. [その他の文献]〔論語‐子罕〕
  4. これから先のこと。将来のこと。未来。
    1. [初出の実例]「往者不追、来者不期」(出典:星巖先生遺稿‐後編(1863‐65)紫薇仙館集・雑言一百六十四首)
    2. [その他の文献]〔論語‐微子〕

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普及版 字通 「来者」の読み・字形・画数・意味

【来者】らいしや

今後。後人。〔論語、子罕〕子曰く、後生畏るべし。焉(いづく)んぞ來の今に如(し)かざるを知らんや。四十五十にして聞ゆる無きは、斯(こ)れ亦た畏るるに足らざるのみ。

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