杯盤狼藉(読み)ハイバンロウゼキ

デジタル大辞泉 「杯盤狼藉」の意味・読み・例文・類語

はいばん‐ろうぜき〔‐ラウゼキ〕【杯盤××藉】

[ト・タル][文][形動タリ]酒宴が終わったあと、杯や皿鉢などが席上に散乱しているさま。
電気灯が―たる紫檀食台ちゃぶだいの上に輝いている」〈荷風腕くらべ

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精選版 日本国語大辞典 「杯盤狼藉」の意味・読み・例文・類語

はいばん‐ろうぜき‥ラウゼキ【杯盤狼藉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 酒宴の後、杯や皿鉢などが席上に散乱しているさまをいう。
    1. [初出の実例]「盃盤狼藉客皆散。我酔欲眠真達人」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)四・便面)
    2. 「杯盤狼藉(ハイバンラウセキ)廊下には懸盤(かけばん)杯台」(出典洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791))
    3. [その他の文献]〔史記‐滑稽伝・淳于髠〕

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四字熟語を知る辞典 「杯盤狼藉」の解説

杯盤狼藉

酒宴の後、杯や皿鉢などが席上に散乱している様子

[活用] ―たる・―として。

[使用例] 電気燈が杯盤狼藉たる紫檀のちゃぶだいの上に輝いている[永井荷風*腕くらべ|1916~17]

[解説] 「杯盤」は杯と皿、または酒宴の道具をさします。「狼藉」は秩序さく散乱している様子。

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