東京沿岸部(江東(こうとう)区有明(ありあけ))にある常設大型展示・会議場。日本最大のコンベンション施設として1996年(平成8)に開業した。大規模(ビッグ)で、国際会議や展示会などでにぎわう祭都(さいと)の中心施設になるという意味を込めて、東京ビッグサイトという愛称がつけられた。約27ヘクタールの敷地に、高層部が逆三角形の独特のデザインである会議棟(国際会議場、レセプションホール、22の会議室で構成)のほか、東展示棟・東新展示棟(展示ホールの面積約6.6ヘクタール)、西展示棟(同約2.9ヘクタール)、南展示棟(同2ヘクタール)の四つの建物からなる。延床面積は約32ヘクタール、屋内総展示場面積は約11.5ヘクタール。総工費(用地費、増設・改修費は除く)は1985億円。東京都が1995年に世界都市博覧会(都市博)の会場として建設したが、青島幸男(あおしまゆきお)都知事の判断で都市博が中止になったため、中央区晴海(はるみ)にあった東京国際見本市会場を移転する形で開業した。運営会社は株式会社東京ビッグサイトで、東京都が85%出資する東京臨海ホールディングスのほか、三井不動産、東芝、日立製作所、三菱(みつびし)電機などが出資している。資本金は55億7100万円。土地・建物は東京都の所有で、株式会社東京ビッグサイトは展示・会議棟を無償で借り、売上げの20%を納付している。ジャパンモビリティショー(旧、東京モーターショー)、コミック同人誌即売会「コミックマーケット(通称コミケ)」、東京インターナショナル・ギフト・ショーなどを開催し、2021年(令和3)開催のオリンピック・パラリンピック東京大会では国際放送センターとメインプレスセンターとなった。累計来場者数は2億1235万人(2015年末時点)、年間来場者は1605万人(2015)、稼働率は約78%(2015)。
[矢野 武 2024年4月17日]
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