日本大百科全書(ニッポニカ) 「東南アジア競技大会」の意味・わかりやすい解説
東南アジア競技大会
とうなんあじあきょうぎたいかい
1959年6月結成された東南アジア半島競技連盟The South East Asian Peninsula Games Federationの主催によって2年ごとに開催されている競技大会。通称SEA(シー)ゲームスといっている。
地域的には名の示すとおり、ミャンマー(ビルマ)、カンボジア、ラオス、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムなどが加盟している。競技種目は、陸上競技、バドミントン、バスケットボール、射撃(クレー、ライフル)、水泳(競泳、飛込、水球)、卓球、バレーボール、ウエイトリフティング、ヨットに、この地域の特別な競技としてセパック、ラガ・ヨーリングというバドミントン方式の競技が加えられている。
各国持ち回りの原則で開かれているが、バンコク、ヤンゴン(ラングーン)、クアラ・ルンプール、シンガポールなどに集中している。ただし、地域的な政治絡みもあって、中止の年もあった。一方、1993年に上海(シャンハイ)で、中国、日本、韓国を中心に東アジア競技大会が発足、香港(ホンコン)、中国台北、モンゴル、カザフスタン(のち中央アジア地域に区分)、マカオ、北朝鮮も参加し競技大会が行われるようになった。以後4年に一度開催されている。
[深川長郎]