東南アジア諸国連合自由貿易地域(読み)とうなんアジアしょこくれんごうじゆうぼうえきちいき(その他表記)ASEAN Free Trade Area; AFTA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

東南アジア諸国連合自由貿易地域
とうなんアジアしょこくれんごうじゆうぼうえきちいき
ASEAN Free Trade Area; AFTA

東南アジア諸国連合 ASEAN域内の関税を引き下げ,貿易,経済協力の拡大をはかろうとする構想。1992年1月シンガポールで開催された第4回東南アジア諸国連合首脳会議で合意された。対象品目を分野別にリスト化し,可能なものから優先的に共通特恵関税 CEPT(→特恵関税)を適用して関税を削減し,最終的に自由貿易地域をつくろうとするもの。ヨーロッパ連合 EU北米自由貿易協定 NAFTAなど地域統合の動向への対応,外国資本誘致,域内分業による成長の持続・拡大などを意図している。1993年から関税切り下げが進められ,2003年にはインドネシアマレーシアフィリピン,シンガポール,タイ,ブルネイの先行加盟 6ヵ国によって関税 5%以下の自由貿易協定が確立された。2010年には先行加盟 6ヵ国の関税が撤廃された。

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