東和田屯田兵村(読み)ひがしわだとんでんへいそん

日本歴史地名大系 「東和田屯田兵村」の解説

東和田屯田兵村
ひがしわだとんでんへいそん

明治一九年(一八八六)に屯田兵第二大隊(明治二三年より第四大隊と改称)第一中隊として二二〇戸・一千八三人が根室村南西部、根室市街地から南西四キロの地を基点とする地に入植して設置された。道内の三七屯田兵村のうち第五番目に置かれ、国防目的の色彩が強い。大隊長はもと根室郡長和田正苗屯田少佐で、その姓をとって和田屯田と称した。入植者は青森・秋田・山形・新潟・石川・福井・鳥取の七県の士族で、新潟・福井両県人が多かった。各戸の給与地は間口四〇間・奥行一二五間(五千坪)で、縦横に開かれた道路の両側に整然と区画され、一区画は約一六戸に仕切られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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