東山古墳群(読み)ひがしやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「東山古墳群」の解説

東山古墳群
ひがしやまこふんぐん

[現在地名]中町東山

杉原すぎはら川中流の沖積平野に面した丘陵に位置する。中町には二〇〇基以上の古墳時代後期の古墳があり、すべて左岸の丘陵に分布する。一三の支群に分れ、なかでも東山支群は墳丘石室ともに優れた規模をもつ。一六基からなり、北群四基・南群一二基のうち平成六年(一九九四)から同八年にかけて一―三号墳・一二―一三号墳・一五号墳が調査された。一号墳は群中最大で、径約二〇メートルの円墳。周囲に幅三―五メートルの濠をめぐらし、墳丘の裾に石を埋めて土留とする。

東山古墳群
ひがしやまこふんぐん

[現在地名]松阪市立野町 東山

立野たちの古墳群の北東、浅い谷を挟んで三角形状に広がる比高約二〇メートルの独立丘陵の尾根筋に営まれた一一基の円墳よりなる。墳丘の原状を今によく伝えるものは一号・二号墳のみで、他はすべて変改を受け、六号・九号墳の墳丘はすでにない。規模としては四号墳が径二〇メートルと最も大きいほかは径一五メートルほどのものが大半を占める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報