東広上村(読み)ひがしひろかみむら

日本歴史地名大系 「東広上村」の解説

東広上村
ひがしひろかみむら

[現在地名]大門町広上

上条じようじよう村の南、大門川(庄川)右岸に位置し、南西に西広上新村、対岸西広上村(現高岡市)がある。中世には東西の広上村の地域を広上(弘上)といい、文永七年(一二七〇)三月二四日の秦守高注進状(秦文書)などに地名がみえる(→上条村。東西に分断されたのは庄川氾濫による流路の変化によると伝えるが、時期は不詳。ただし慶長九年(一六〇四)一二月一三日前田利長は中郡東広上村・西広上村など四ヵ村の代官を有賀左京(直治か)に申付けているので(「前田利長判物」有賀家文書)、これ以前とも考えられる。正保郷帳では高五〇七石余、田方のみで三三町八反余、ほかに新田高三七石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によると草高七二九石、免三ツ八歩、ほかに明暦三年―寛文五年(一六五七―六五)の新田高一五石がある。小物成は野役六匁・鮎川役三匁・鱒役一八匁(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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