日本歴史地名大系 「東正寺」の解説 東正寺とうしようじ 山形県:南陽市赤湯村東正寺[現在地名]南陽市赤湯烏帽子山(えぼしやま)公園の東端、高さ約四〇メートルの山腹、通称寺山(てらやま)にある。東昌寺とも記した。向陽山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。建立について、延元三年(一三三八)道叟道愛の開山、正応年中(一二八八―九三)、または元中年中(一三八四―九二)伊達氏の高畠(たかはた)(現東置賜郡高畠町)居城の折など諸説あるが、一時荒廃したこともあって明らかでない。伊達持宗支配の頃、宝徳年中(一四四九―五二)に隆盛を極めたと伝え、寛正五年(一四六四)頃には二〇〇人の衆徒を抱えていた(「臥雲日件録抜尤」同年四月一五日条)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by