東漸院(読み)とうぜんいん

日本歴史地名大系 「東漸院」の解説

東漸院
とうぜんいん

[現在地名]草加市柿木町

中川西岸の低地にある。阿日山報体寺と号し、真言宗豊山派本尊は不動明王。開山定範。草創の年代は不明だが、所蔵の永正一三年(一五一六)四月一二日の定範が弟子の良秀に与えた印信に「於武州崎西郡柿木河戸東漸院道場授与了」とある。「柿木河戸」と称する中川岸にあり、これ以前から当院が灌頂道場として整っていたことが知られる。灌頂道場名は不明だが定範の弟子弁祐が「寺開山正嫡秀範」に与えた永正一一年の印信もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android