東西蝦夷場所境取調書上(読み)とうざいえぞばしよさかいとりしらべかきあげ

日本歴史地名大系 「東西蝦夷場所境取調書上」の解説

東西蝦夷場所境取調書上(場所境調書)
とうざいえぞばしよさかいとりしらべかきあげ

四冊 松浦武四郎

成立 安政五年頃

写本 道立文書館

解説 松浦武四郎が箱館奉行所の命をうけて、蝦夷地各場所の境界を調査したもの。蝦夷地場所の境界は古来からアイヌたちの漁場・狩猟場をめぐって争いがあり、場所請負制度のもとでも同様であった。しかし場所が一種の行政区として機能するようになると、場所境の画定はますます不可欠のものとなった。武四郎は東西蝦夷地各場所の海辺川筋の境界を調査し、アイヌの証言古文書に基づきながら主として沿革によって境界を定めているが、そのことは蝦夷地の地理をよく調べていた武四郎にしてはじめて可能なことであった。この調査は武四郎が明治初年に行った北海道の国郡制定の際の基礎になったと思われる。巻四の巻末には「北蝦夷場所境取調申上書」が付されている。

活字本 松浦武四郎選集第一巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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