東都名物錦絵始(読み)おえどめいぶつにしきえのはじまり

精選版 日本国語大辞典 「東都名物錦絵始」の意味・読み・例文・類語

おえどめいぶつにしきえのはじまりおえどメイブツにしきヱのはじまり【東都名物錦絵始】

  1. 歌舞伎世話物。三幕。奈河篤助作。文化八年(一八一一初演主家宝刀画像を探す金江金五郎と相愛の芸者小さんに横恋慕する秋月一角は、小さんが恩人の娘と知って改心、二人に尽力する。通称小さん金五郎」「鳥目一角」。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「東都名物錦絵始」の解説

東都名物錦絵始
おえどめいぶつ にしきえのはじまり, あずまのめいぶつ にしきえのはじまり

歌舞伎・浄瑠璃外題
作者
奈河篤助(1代) ほか
初演
文化8.1(江戸中村座)

東都名物錦絵始
(別題)
おえどめいぶつ にしきえのはじまり

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
初音里梅仮名文
初演
明治22.1(東京市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の東都名物錦絵始の言及

【小さん金五郎物】より

…これに前後して《金屋金五郎浮名額》(1703年大坂豊竹座上演),《金屋金五郎後日雛形》(1705年大坂豊竹座上演)が義太夫節として成立,また歌舞伎では《南詠恋抄書(ところばいかいこいのぬきがき)》(1780年7月大坂角座)があり,やがて江戸に移って種々に書き替えられ,内容も江戸化した。《東都名物錦絵始(おえどのめいぶつにしきえのはじまり)》(1811年正月江戸中村座上演)は,お駒・才三の筋と抱き合わせて脚色され,〈鳥目の一角〉の原作となった作品,さらにお六・願哲の筋(《杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)》1814)や伊達騒動の筋(《裏模様菊伊達染(うらもようきくのだてぞめ)》1819),また皿屋敷の筋(《実成金菊月(みのりよしこがねのきくづき)》二番目の《盟結艶立額(ちかいむすぶうきなのたてがく)》1850)や巳之吉殺しの筋(《梅雨濡仲町(さつきあめぬれたなかちよう)》1856)などに連絡・付会して作劇されたが,いずれも原拠のおもかげをとどめぬまでに人物も事件も変容し,ただ彩りとして人名を仮借したにすぎなくなっている。【小池 章太郎】。…

※「東都名物錦絵始」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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