東野州聞書(読み)とうやしゅうききがき

改訂新版 世界大百科事典 「東野州聞書」の意味・わかりやすい解説

東野州聞書 (とうやしゅうききがき)

室町時代の歌論書。東常縁(とうのつねより)著。成立を示す奥書などはないが,記事に付された年月日から,1456年(康正2)ころ成立したと推定される。東常縁が,尭孝をはじめとする師友より聞き伝えたことを記録した聞書。内容は,語句の説明や歌人伝記といった歌の解釈に必要な秘伝ほか懐紙短冊の書き方などの故実も多く,当時の歌学を伝える資料として重要である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 小高 道子

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む