改訂新版 世界大百科事典 「東野州聞書」の意味・わかりやすい解説 東野州聞書 (とうやしゅうききがき) 室町時代の歌論書。東常縁(とうのつねより)著。成立を示す奥書などはないが,記事に付された年月日から,1456年(康正2)ころ成立したと推定される。東常縁が,尭孝をはじめとする師友より聞き伝えたことを記録した聞書。内容は,語句の説明や歌人の伝記といった歌の解釈に必要な秘伝のほか,懐紙や短冊の書き方などの故実も多く,当時の歌学を伝える資料として重要である。執筆者:小高 道子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by