東関(読み)とうかん

精選版 日本国語大辞典 「東関」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん ‥クヮン【東関】

[1] 〘名〙 東方にある関所。特に京都の東にあったところから逢坂の関をいう。
平家(13C前)七「昨日は東関の麓にくつばみをならべて十万余騎」
[2] 関東のこと。また、鎌倉幕府をさすことがある。
海道記(1223頃)池田より菊川「卿相羽林の花の族ら落て遠く東関の東に散す」

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デジタル大辞泉 「東関」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん〔‐クワン〕【東関】

東方の関所。特に、京都の東にある逢坂おうさかの関
「昨日は―の麓にくつばみをならべて十万余騎」〈平家・七〉
関東のこと。
「あるは西海の波の上、あるは―の雲のはて」〈平家一二

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