東阿弥陀村(読み)ひがしあみだむら

日本歴史地名大系 「東阿弥陀村」の解説

東阿弥陀村
ひがしあみだむら

[現在地名]高砂市阿弥陀町阿弥陀

北池きたいけ村の西に位置し、西は西阿弥陀村印南いなみ郡に属し、山陽道が通る。中世から街道要衝の地で、西阿弥陀村とともに阿弥陀宿とよばれた。建武三年(一三三六)五月一八日、赤松勢の追撃を受け近隣の野伏たちに包囲された南朝軍の和田範長主従は阿弥陀宿の辻堂(西阿弥陀村の大日寺とされる)で自害したという(「太平記」巻一六備中福山合戦事)。慶長国絵図に東阿弥陀とみえる。江戸時代を通じて姫路藩領。正保郷帳では田方六三一石余・畑方八二石余。当村の枝郷として北山新きたやましん村と長尾新ながおしん村がある(元禄郷帳)。天保郷帳では高九七五石余。正保三年(一六四六)塩田を開発して新たに成立した御崎新浜みさきしんはま(現赤穂市)に阿弥陀宿村の五郎兵衛ら一一人が招きに応じて移住している(「播州赤穂御崎新浜村沿革略記」岡本家蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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