印南(読み)いなみ

精選版 日本国語大辞典 「印南」の意味・読み・例文・類語

いなみ【印南】

播磨国(兵庫県南部)の旧郡名。加古川下流の右岸を占めた。

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改訂新版 世界大百科事典 「印南」の意味・わかりやすい解説

印南[町] (いなみ)

和歌山県西部,日高郡の町。人口8606(2010)。紀伊半島西部に位置し,町域は広く山地が占め,印南川,切目川の両河川沿いに集落が点在し,両河口に市街地が形成される。印南川河口の印南は古くから港町として開け,江戸時代には大坂~江戸間の廻船寄港地であった。現在は沿岸漁業漁港である。海岸沿いをJR紀勢本線,国道42号線(旧熊野街道)が通る。阪和自動車道のインターチェンジがある。農林漁業が基幹産業で,切目川沿いの狭い谷底平野で米作酪農が行われる。蔬菜・果樹栽培も盛んで,スイカ,サヤエンドウの特産品がある。かつて除虫菊の栽培が行われ,現在も蚊取線香の製造工場がある。
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