朝日日本歴史人物事典 「松平直政」の解説
松平直政
生年:慶長6.8.5(1601.9.1)
江戸前期の越前大野,信濃松本,出雲松江藩主。出羽守。徳川家康の2男結城秀康の3男として,近江伊香郡中河内(滋賀県余呉町)の宿で生まれる。慶長19(1614)年大坂冬の陣に,兄の忠直の制止を振り切って出陣,真田幸村の籠もる出城の攻撃に参加。翌年の夏の陣にも活躍。寛永1(1624)年大野5万石。10年松本7万石,15年松江18万6000石と転封,隠岐を預けられる。藩政の確立に尽力する一方,隠岐の後鳥羽上皇の山陵を修復,出雲大社を造営するなどした。<参考文献>斎木一馬・岩沢愿彦・戸原純一校訂『徳川諸家系譜』4,新井白石『藩翰譜』,『島根県史』
(根岸茂夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報