松皮(読み)マツカワ

精選版 日本国語大辞典 「松皮」の意味・読み・例文・類語

まつ‐かわ‥かは【松皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 松の樹皮。
  3. まつかわぼうし(松皮帽子)」の略。
    1. [初出の実例]「狩人の恐ろしげにも見えつるはふるき松かはしつるははきに」(出典:定家鷹三百首(1539)冬)
  4. まつかわびし(松皮菱)」の略。
    1. [初出の実例]「松皮の狩衣の下紫絲威の腹巻着て」(出典:延慶本平家(1309‐10)一本)
  5. まつかわびし(松皮菱)」の略。
    1. [初出の実例]「右巴は小山の判官、松皮は小笠原」(出典:謡曲・調伏曾我(1480頃))
  6. まつかわぼうそう(松皮疱瘡)」の略。
    1. [初出の実例]「外郎松皮(マツカハ)の類自今急度相止」(出典:談義本・八景聞取法問(1754)一)
  7. まつかわがみ(松皮紙)」の略。
    1. [初出の実例]「手もあがる子の松川に筆選み」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)三)
  8. カレイ目カレイ科の海産魚。全長約七〇センチメートル。眼は体の右側にある。有眼側は暗褐色で斑紋があり、無眼側は雌では白く、雄では橙黄色。ひれ黒色の縞がある。美味。千島から茨城沖、日本海北部などに分布。大陸棚の砂泥底に生息する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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