松郷八幡宮(読み)しようごうはちまんぐう

日本歴史地名大系 「松郷八幡宮」の解説

松郷八幡宮
しようごうはちまんぐう

[現在地名]宇部市大字東須恵

本山もとやま半島に連なる厚狭あさ丘陵の東側、東須恵ひがしすえの旧海岸線近くに鎮座祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后、配祀住吉大神武内宿禰。旧村社。

「注進案」所収の縁起写によれば、神功皇后朝鮮出兵の時、供奉の人々が神祇を祀ったところをおかはらと称し、宝亀年中(七七〇―七八〇)その地に厚東武仁が宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)を勧請し祀ったのに始まり、寛正六年(一四六五)当郷の三戸氏が現在の地壁田かべたに移築遷座したという。しかし三戸氏は大内氏滅亡後一六世紀に毛利氏の防長入国によってこの地に入部したもので、当社はおそらくそれ以前に移っていたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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