板木城跡(読み)いたぎじようあと

日本歴史地名大系 「板木城跡」の解説

板木城跡
いたぎじようあと

[現在地名]小出町板木、南魚沼郡大和町雷土

大和やまと町との境をなす尾根笠倉かさくら(九〇七・二メートル)から西に延びる突端の標高約三二二メートルのじよう山にある。雷土いかづち村との境にあるため、雷土城ともいう。近世には両村の入会山となっていたため、しばしば境論争の対象とされた。本丸を中心に、四方の尾根に要害が設けられる。本丸は六角形で、広さ約一千平方メートル、南西と北東側に幅約一メートル、高さ五〇センチほどの土塁がある。二ノ丸は約四メートル低く、三段に並んだ郭がある。二ノ丸と三ノ丸に櫓台があり、三ノ丸から南西への尾根に高さ九メートルの削崖と二本の空堀、三ノ丸の北西方面の斜面に腰郭がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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