林毛川(読み)はやし もうせん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林毛川」の解説

林毛川 はやし-もうせん

1801-1858 江戸時代後期の武士
享和元年生まれ。越前(えちぜん)(福井県)勝山藩士。天保(てんぽう)11年(1840)家老となり,人材の登用,国益となる産物奨励などにあたり,藩校成器堂を開設し,たばこ・生糸などの専売制を実施した。安政2年砲台講武台構築のための多額の出費などで失脚。安政5年7月12日死去。58歳。名は棟。字(あざな)は季梁。通称は芥蔵(かいぞう)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の林毛川の言及

【越前国】より

… 1837年を頂点とする天保飢饉で死者数万という被害を被り,諸藩では天保末年から藩政改革に乗り出した。福井藩の松平慶永のほか,勝山藩では林毛川(もうせん)が産物改会所を設けて財政の建直しをはかり,大野藩では土井利忠が登用した内山良休,隆佐兄弟を中心に改革に成功し,大野屋と称する会所を全国各地に設け,藩船大野丸で諸藩と交易を行い,北蝦夷地進出もはかった。鯖江藩主間部詮勝(あきかつ)は老中として井伊直弼のもとで活躍した。…

※「林毛川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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