枝を連ぬ(読み)えだをつらぬ

大辞林 第三版の解説

えだをつらぬ【枝を連ぬ】

〔「連枝」の訓読みから〕
兄弟の仲が親密であること。また、仲がよいことのたとえ。 「頼朝も、ついには靡く、青柳の-・ぬる御契り/謡曲・船弁慶」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

えだ【枝】 を 連(つら)

① 樹木が立ち並んでいるさまをいう。
※談義本・風流志道軒伝(1763)一「松柏はをつらね、岩にくだくる渓水の音のみして」
② (べつべつの木の枝が一つに重なって木目が通じ合い一つになっている意の「連理」の言いかえ)
(イ) (「連理の木」から) 天子の徳が国中にいきわたって、太平の世の中であるめでたいしるしをたとえていう。
※古事記(712)序「日浮びて暉(ひかり)を重ね、雲散りて烟(けぶり)にあらず。連柯(えだをつら)ね穂を并す瑞(しるし)、史(ふみひと)(しる)すこと絶えず」
(ロ) 男女の愛情が深いことのたとえ。連理の枝となる。枝を交す。
③ (兄弟姉妹の意の「連枝」の言いかえ)
(イ) 兄弟姉妹などが一心同体である、また、仲がよいことのたとえ。
※謡曲・玉井(1516頃)「枝を連らねてもろともに朝夕馴るる玉の井の深き契りは頼もしや」
(ロ) 一族、同族などが共に皆栄えていることのたとえ。
※続古今(1265)賀・一八六四「いろいろに枝をつらねて咲きにけり花も我が世も今盛りかも〈後嵯峨院〉」

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