枝光八幡宮(読み)えだみつはちまんぐう

日本歴史地名大系 「枝光八幡宮」の解説

枝光八幡宮
えだみつはちまんぐう

[現在地名]八幡東区諏訪二丁目

諏訪すわ山の北麓に位置する。神功皇后・比売大神・応神天皇の三柱を祀り、武御名方命・須佐之男命・高神を合祀する。旧県社。建久五年(一一九四)麻生(宇都宮)重業が下野宇都宮うつのみや(現栃木県宇都宮市)から八幡神を勧請し、海辺に近い宮田みやた山に祀ったのが草創で(続風土記拾遺)花尾はなお城の鬼門鎮守社であったという(当社縁起)。その後宮田山の社殿が兵火にかかったため、寛永四年(一六二七)貴船きぶね社が祀られていた貴船山に叢祠を建てて八幡神を移し、寛文五年(一六六五)にはそれまで諏訪大明神(祇園神を合祀)を祀っていた諏訪山の現在地に移り、諏訪大明神などを相殿としたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android