枯腸(読み)コチョウ

デジタル大辞泉 「枯腸」の意味・読み・例文・類語

こ‐ちょう〔‐チヤウ〕【枯腸】

飢えてひからびた腹。
「人の生ける肉をくらい…逆境さらされたりし―を癒やさん」〈紅葉金色夜叉
詩情の乏しいこと。

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精選版 日本国語大辞典 「枯腸」の意味・読み・例文・類語

こ‐ちょう‥チャウ【枯腸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 飢えた腹。
    1. [初出の実例]「於清貧之身者、餬于市脯、貰于村酒、補枯腸、酬佳節而已」(出典尺素往来(1439‐64))
    2. [その他の文献]〔鄭嵎‐津陽門詩〕
  3. 心中の詩情に乏しいこと。詩文才能の乏しいこと。
    1. [初出の実例]「惟君早悟空華理。自媿枯腸日九回」(出典:雲壑猿吟(1429頃)悼季芳侍者次韻)
    2. 「輞川の事なども存じやられ、及ばずながらも捜枯腸候」(出典:白石先生手簡(1725頃)七)

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普及版 字通 「枯腸」の読み・字形・画数・意味

【枯腸】こちよう(ちやう)

うえ腹。また、文才に乏しいこと。宋・朱熹〔再び韻を用ひて翠壁に題す〕詩 珍重す、詩相ひ惱むこと(なか)れ 枯腸攪斷して、鬢絲(しろ)し

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