染入る(読み)シミイル

デジタル大辞泉 「染入る」の意味・読み・例文・類語

しみ‐い・る【染(み)入る/×沁み入る】

[動ラ五(四)]物の奥深くにじみ込む。また、心に深くしみこむ。「身に―・るような寒さ」「胸に―・る情景
[類語]染みる滲む浸透染み込む染み透る染み渡る染み出す染み出る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「染入る」の意味・読み・例文・類語

しみ‐い・る【染入・沁入】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. しみこむ(染込)
    1. [初出の実例]「蹈みしだくおどろが下にしみ入りてうづもれかはる春の雪かな」(出典:拾遺愚草(1216‐33頃)四)
    2. 「閑さや岩にしみ入蝉の声」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)立石寺)
  3. しみこむ(染込)
    1. [初出の実例]「恋哥は女房の歌にしみ入て面白きはおほき也」(出典:正徹物語(1448‐50頃)上)

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