染み透る(読み)シミトオル

デジタル大辞泉 「染み透る」の意味・読み・例文・類語

しみ‐とお・る〔‐とほる〕【染み透る/×沁み透る】

[動ラ五(四)]
液体などが中まで深くしみこむ。「服の裏まで雨が―・る」
心の奥まで深く感じる。骨身にこたえる。「親切が身に―・る」
[類語]染みる滲む浸透染み入る染み込む染み渡る染み出す染み出る

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精選版 日本国語大辞典 「染み透る」の意味・読み・例文・類語

しみ‐とお・る‥とほる【染透・沁透】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 液体や気体が物の中に深く浸透する。また、比喩的に、心に強く感じる。骨身にこたえる。しみいる。しみこむ。しみわたる。
    1. [初出の実例]「恋しくに 痛き吾が身そ いちしろく 身に染登保里(しみトホリ) むらきもの 心砕けて 死なむ命」(出典万葉集(8C後)一六・三八一一)
    2. 「空気は肌に沁み徹るばかりに澄み渡って」(出典:春潮(1903)〈田山花袋〉一六)

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