日本歴史地名大系 「柳寺町」の解説 柳寺町やなぎてらまち 大阪府:堺市堺柳寺町[現在地名]堺市柳之(やなぎの)町東(ひがし)二丁九間寺(くけんてら)町の北にある寺院街区(→寺町)。元禄二年(一六八九)堺大絵図にはのちの貼紙で「柳寺町」とあり、浄念(じようねん)寺・宗泉(そうせん)寺・専妙(せんみよう)寺・月蔵(がつぞう)寺・林昌(りんしよう)寺・大善(だいぜん)寺・証誠(しようじよう)寺の七寺を記す。宗泉寺は天暁山と号し浄土宗。訓蓮社願誉不捨順宏(文禄二年没)の開基。専妙寺は真宗大谷派。明治六年(一八七三)廃寺となり、仏像・什宝ともに真宗(しんしゆう)寺に併合された。月蔵寺は青陽山と号し日蓮宗。明応四年(一四九五)本光院日了が桜之(さくらの)町北横町字燈籠の辻(とうろうのつじ)に本光(ほんこう)坊を開創。天文一二年(一五四三)現在地に移転し月蔵寺と改称したという。堺奉行長谷川藤広の命を受けて元和の町割を担当した風間六右衛門尉の墓碑がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by