朝日日本歴史人物事典 「柴田方庵」の解説
柴田方庵
生年:寛政12(1800)
幕末の蘭方医。常陸国(茨城県)水戸の柴田伝左衛門昌俊の子。名は海,字は谷王,方庵は号および通称。江戸の朝川善庵について漢学,医学を修めた。天保2(1831)年長崎に遊学し,竹内玄同,青木周弼らシーボルトの門人と親交をむすび,最新の蘭医学を身につけた。嘉永2(1849)年長崎でモーニケについて牛痘接種法を学び,水戸へ帰る途次,大坂,京都,名古屋などの各地で,牛痘接種を行った。<参考文献>呉秀三『シーボルト先生 その生涯及び功業』
(深瀬泰旦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報