日本歴史地名大系 「栃川村」の解説 栃川村とちかわむら 福井県：丹生郡朝日町栃川村[現在地名]朝日町栃川天王（てんのう）川左岸の乙坂（おつさか）山南麓にあり、同山から流れる川が小さな扇状地をつくる。慶長一一年（一六〇六）頃の越前国絵図では田中（たなか）七郷に含まれると考えられ、正保郷帳によると田方四一〇石余・畠方一二七石余。初め福井藩領で、貞享三年（一六八六）幕府領となり、明和元年（一七六四）三河国西尾藩領となる。西部山麓には北から善隆（ぜんりゆう）寺（法華宗真門流）・円福（えんぷく）寺（浄土真宗本願寺派）が並ぶ。善隆寺は日性（正保四年没）の創立。円福寺はかつて真言宗根来（ねごろ）寺（現和歌山県那賀郡岩出町）の末寺で好斎（こうさい）院と号したが、文明五年（一四七三）淳道が、川尻（かわしり）（現福井市）の性光坊（現坂井郡三国町西光寺開祖）の勧誘で蓮如に帰依して改宗。 栃川村とちかわむら 三重県：飯南郡飯高町栃川村[現在地名]飯高町宮本（みやもと）富永（とみなが）村の南、櫛田（くしだ）川の右岸にある。寛永一八年（一六四一）検地帳（徳川林政史蔵）には「谷野栃川村」として記されている。当地から櫛田川の支流湯谷（ゆたに）川に沿って山間部を通り多気（たき）郡栗谷（くりたに）村（現宮川村）に至る経路があり湯谷越と称した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
