改訂新版 世界大百科事典 「畑時能」の意味・わかりやすい解説 畑時能 (はたときよし)生没年:?-1341(興国2・暦応4) 南北朝時代前期の武将。通称六郎左衛門。《太平記》巻二十二によれば,がんらい武蔵国住人であったが,のち信濃国に移住したといい,武芸全般に優れ山野河海に漁猟したという。いわゆる典型的な〈悪党〉である。北陸越前において,新田義貞の敗死後,南朝方の武将として一井(いちのい)氏政らとともに鷹巣城(福井市高須町)に拠って守護斯波高経の軍と戦い,1341年敗死した。執筆者:小田 雄三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「畑時能」の解説 畑時能 はた-ときよし ?-1341 鎌倉-南北朝時代の武将。武蔵(むさし)秩父郡(埼玉県)の人。信濃(しなの)にうつり,のち南朝方の新田義貞,脇屋義助に属す。義貞の敗死後,越前(えちぜん)で斯波高経(しば-たかつね)とたたかい,義助の杣山(そまやま)城陥落後も鷹巣(たかのす)城を死守したが,伊知地(いじち)山の合戦で暦応(りゃくおう)4=興国2年戦死した。通称は六郎左衛門。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by