校勘学(読み)コウカンガク

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「校勘学」の意味・読み・例文・類語

こうかん‐がくカウカン‥【校勘学】

  1. 〘 名詞 〙 考証学の一つ。正確な原文を得るために経籍数種の異本を比較考証して研究するもの。その方法として、古写本古版本、古類書引用の文、古注、金石、文法・句法、古韻などによって推論帰納をする。中国では古く漢の劉向に起こり、清代最も盛んとなった。日本では荻生徂徠とその門下狩谷棭斎などの間で行なわれた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の校勘学の言及

【考証学】より

…また古典には,印刷や流伝の過程で誤脱を生じ,解読が困難になっているものがある。これを正すために校勘学が発展し,古典のテキストの考証と復元が行われた。この校勘は,儒教以外の諸子にも及び,諸子学研究の端緒を開いた。…

※「校勘学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む