精選版 日本国語大辞典 「根本領主」の意味・読み・例文・類語
こんぽん‐りょうしゅ ‥リャウシュ【根本領主】
〘名〙 中世、荘園制で未開地を開発して領主となった者をいう。在地の有力者である彼らは所領を確保するために所領を中央の権門勢家に寄進し、預所・下司などの荘官となって在地における実質的な領主権を留保することが多かった。その所領を根本私領・開発私領などと呼び、また、彼らの子孫も根本領主と呼ばれた。
※東寺百合文書‐そ・長寛二年(1164)一二月二七日・中原親貞解「件預所職相伝由来者、根本領主沙彌寿妙也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報