出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…また一般農民の小規模な開発による百姓治田も盛んに生まれたが,多くは買収その他の手段で有力豪族のもとに集積された。こうした有力な在地豪族は開発私領を中核として支配を拡大し,在地領主化し,開発領主,根本領主と呼ばれた。彼らはその開発所領を保(ほ)あるいは別符名(べつぷみよう)として国衙からその領有を認められ,また一方では国衙の在庁官人としての地位を保有して国衙権力につながっていたが,その実力を蓄え所領を自衛するために武力を養う必要があった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」