根緒(読み)ネオ

デジタル大辞泉 「根緒」の意味・読み・例文・類語

ね‐お〔‐を〕【根緒】

三味線の弦の下端を結びつけ、それを中子先なかごさきにかけて弦を張る組紐
えびらの後ろ緒のうち受緒懸緒をつける腰革。

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精選版 日本国語大辞典 「根緒」の意味・読み・例文・類語

ね‐お‥を【根緒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三味線の付属品の名。根緒懸(ねおかけ)にかけた組紐のこと。三本の弦を結びつけるための紐。
    1. [初出の実例]「金銀の三枚しととめ、根緒(ネヲ)金糸、根緒懸の座銀(しろかね)にて」(出典:評判記・色道大鏡(1678)七)
  3. (えびら)の後緒(うしろお)のうち、受緒・懸緒をつける腰革(こしかわ)異名。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  4. タバコ入れなどの根付の紐。
    1. [初出の実例]「おっとせが浪枕といふ身ぶりで、根緒(ネヲ)さきに手枕し」(出典:洒落本・阿蘭陀鏡(1798)一)

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