根魚(読み)ネウオ

デジタル大辞泉 「根魚」の意味・読み・例文・類語

ね‐うお〔‐うを〕【根魚】

岩礁や瀬などにすみ、遠くへ移動しない魚。カサゴアイナメアカハタなど。根付き魚。ねざかな。

ね‐ざかな【根魚】

ねうお

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精選版 日本国語大辞典 「根魚」の意味・読み・例文・類語

ね‐うお‥うを【根魚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海藻の茂る所や岩礁の多い所に定住する魚の総称。根付き魚。
  3. 魚「あいなめ(鮎並)」の異名

ね‐ざかな【根魚】

  1. 〘 名詞 〙 海底のごつごつした岩礁帯に住んでいる魚。カサゴ、イサキ、イシダイなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「根魚」の意味・わかりやすい解説

根魚
ねうお

岩場や瀬について定住的な生活をする魚のこと。水産業や遊漁でよく用いられる語で、「ねざかな」「ロックフィッシュ」ともいう。カサゴ類、アイナメ類、ブダイ類、カワハギ類、ハタ類、イシダイ、クロダイなどがそれである。岩場や瀬はよい隠れ場所を提供するうえ、海藻類、貝類、エビ・カニ類など餌(えさ)が多いので魚類が定着しやすい。この現象を根付きとか瀬付きとかいい、それを対象とした漁業を磯根漁業(いそねぎょぎょう)という。また、根魚釣りの愛好家もたくさんいる。さらに、カツオ、ブリ、マアジなども環境条件がよいと瀬付きになる。

落合 明・尼岡邦夫 2015年1月20日]

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