遊漁(読み)ゆうぎょ

百科事典マイペディア「遊漁」の解説

遊漁【ゆうぎょ】

漁業法の法律用語で,レジャーを目的に海・川・湖沼で魚や貝などを取ることをいい,レジャーフィッシングともいわれる。漁業法では,川や湖沼といった内水面における漁業権漁場管理や稚魚放流の義務を負った漁業協同組合にのみ認め,非組合員である遊者には遊漁規定によって,一定の入漁料を組合に納めることが義務付けられている。近年はアウトドアスポーツの流行などで遊魚人口の増加が続き,1993年の第9次漁業センサスの結果によれば,海では延べ3730万人,内水面では延べ1340万人がレジャーフィッシングを楽しんでいる。
→関連項目釣り

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「遊漁」の解説

遊漁
ゆうぎょ
sport fishig

漁業を職業としていない人が,営利に関係なくレジャーを目的に釣り,潜水潮干狩りなどを行うこと。所得向上や余暇時間の増大により遊漁人口は年々増加しており,そのため漁場や漁港利用などをめぐって漁業者との間に摩擦が生じている。 1988年7月に大型釣船『第一富士丸』と海上自衛隊潜水艦『なだしお』の衝突事故が発生したことを契機に,同年 12月遊漁船業の適正化に関する法律が制定された。これは,遊漁船業者の届け出義務,全国遊漁船業協会による基準適合者の登録とマル適マークの交付,利用客の安全確保と利便の増進などを定めたものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)「遊漁」の解説

遊漁
ゆうぎょ

漁業を職業としない一般人が、釣りなどで魚貝類を採捕して楽しむことをいう。「ゆうりょう」とも読む。漁業を職業とすることを職漁(しょくりょう)というのに対することば。この場合、遊漁者から入漁料や傭船(ようせん)料を徴収して営む事業を観光漁業という。

[吉原喜好]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「遊漁」の解説

ゆう‐りょう イウレフ【遊漁】

〘名〙 魚釣りをして遊び楽しむこと。趣味として釣りや漁をすること。
※江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「鎌倉河岸に住むおしまの情夫某が遊漁(イウレフ)に出て帰るさ、おしまの死骸を見付けて其筋へ斯と訴へ出たので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「遊漁」の解説

ゆう‐ぎょ〔イウ‐〕【遊漁】

娯楽として釣りや漁をすること。「遊漁料」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版「遊漁」の解説

ゆうぎょ【遊漁】

〈ゆうりょう〉と読むこともできるが,一般に〈ゆうぎょ〉という。遊漁とは,水面で魚や水産動物,貝など水界生物を採捕するレジャーである。遊漁の水面は,海面河川・湖沼などの内水面に分かれる。遊漁の方法には,船釣り,磯釣り,突堤などでの陸(おか)釣りのほか,潮干狩り,地引網,簀(す)立てなど各種の観光漁業がある。海面遊漁人口は近年増加しているが,8割近くが釣りであり,潮干狩りが十数%を占める。遊漁船である釣船や渡し船(瀬渡し)には漁業者の漁船(漁業者の遊漁兼業)が多く,その所有漁船中約2割が遊漁客を乗せている,という水産庁の調査結果もある(〈漁家遊漁所得状況調査〉,1980)。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報