桂庵口(読み)ケイアングチ

デジタル大辞泉 「桂庵口」の意味・読み・例文・類語

けいあん‐ぐち【××庵口】

双方に気に入るように言葉巧みに言うこと。仲人口なこうどぐち。桂庵言葉。
「お花三文、嘘八百、―の口入所縁談世話」〈滑・浮世床・初〉

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精選版 日本国語大辞典 「桂庵口」の意味・読み・例文・類語

けいあん‐ぐち【慶庵口】

  1. 〘 名詞 〙 ( 慶庵のような言い方の意 ) 周旋屋などが、両方に受けのいいように取り繕って言うこと。信用のおけない言動をすること。また、へつらうこと。仲人口追従(ついしょう)。慶庵言葉。
    1. [初出の実例]「お花三文嘘八百、軽庵口(ケイアングチ)の口入所は、縁談の世話印判の墨、孰を孰れ地口のごとく」(出典滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

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