桐岡村(読み)きりおかむら

日本歴史地名大系 「桐岡村」の解説

桐岡村
きりおかむら

[現在地名]温泉町桐岡

飯野いいの村の東、照来てらぎ盆地の中心部に位置し、北は村、南は丹土たんど村。弘治三年(一五五七)の「但馬国にしかた日記」には「きりのおか村 はし坂殿」とみえる。江戸時代の領主変遷歌長うたおさ村に同じ。郡中惣高(福井家文書)では太閤検地高とみられる古高六三石余。寛永一六年(一六三九)の知高帳では高九二石余。正保(一六四四―四八)頃成立の国絵図では村高は前出の古高に復している。享保一二年(一七二七)改の二方郡村高免社帳(安達家文書)では高六三石余、ほか新田高四升余、家数一七。明和六年(一七六九)当村および歌長・井土いど今岡いまおか金屋かなや指杭さしくい田井たい(現浜坂町)の七ヵ村の庄屋たちは豊岡藩に対して口上書(写、長谷坂家文書)を提出、前年の古今に覚えのない不作で、銘銘村持の山々は葛根も掘りつくしたので、藩領内の山内は入会にしていただきたいと願出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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