桜の馬場(読み)さくらのばば

日本歴史地名大系 「桜の馬場」の解説

桜の馬場
さくらのばば

[現在地名]福知山市字堀

ほり一宮いつきゆう神社前の参道が、府道おかまち土師はぜ線に出会う地点から東方にある細長い地の小字名で、江戸時代は藩の馬場であった。

この馬場は、有馬豊氏時代(慶長―元和)の福智山城之絵図にはみえず、城の丸ノ内対面所前から東方へ長くかつ幅広い区画に「桜ノ馬場」と記されている。下って稲葉紀通時代(寛永―正保)の福知山城下図には現在の所に記される。


桜ノ馬場
さくらのばば

[現在地名]福井市手寄二丁目

福井城の東南部、あら川河岸土居の内側を北東から南西にかけて通る馬場。土居に桜並木が植えられているための名称。「温故集」(「福井市史」所引)に「南北二百二十六間、西片側は高土居並松、東は荒川に臨み御要害御矢来にて、高土居に桜の大木数百本、枝を競うて馬場を覆ふ、花盛りの美景言語に絶えたり、花時諸流の門人習練励敷、又花の頃打毬の節は土居菱垣の内へ入ることを免し、密に一瓢を携へて見物するなり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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