精選版 日本国語大辞典 「桜萌え葱」の意味・読み・例文・類語 さくら‐もえぎ【桜萌葱・桜萌黄】 〘 名詞 〙 襲(かさね)の色目の一つ。装束の種類によって相違する。ふつうには表は萌葱、裏は赤花、あるいは縹(はなだ)。一説に、裏は紫とも二藍(ふたあい)ともいう。また表青、裏縹とも。春に用いる。[初出の実例]「御前には、桜の織物の、表少し匂ひて、内はいろいろにうち重ねたる、紅擣ち、さくらもえきの細長、浮線綾の山吹の小袿などの」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例