日本歴史地名大系 「梅津寺」の解説 梅津寺ばいしんじ 愛媛県:松山市北西海岸地域(旧和気郡地区)新浜村梅津寺[現在地名]松山市梅津寺町山越(やまごえ)村千秋寺(せんしゆうじ)四世雪广(せつけん)は、この地が故郷中国の梅津に酷似しているので、宝永(一七〇四―一一)の頃この海浜に新寺院を創設し、寺名とした。黄檗宗。山号は海月山、本尊は十一面観世音。当寺の銅鐘は中国からもたらされたもので、「宝永元甲申林鐘吉日支那沙門雪广謹題」と刻せられ、松山市の有形文化財となっている。いまこの寺名は地名にもなり、海水浴場として親しまれている。昭和一三年(一九三八)海水浴場拡張のため、寺を海岸から現在の山手に移建した。海水浴場に付属してつくられた遊園地、梅津寺パークの中に「坊っちゃん列車」が展示されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by