梅田堤(読み)うめだつつみ

日本歴史地名大系 「梅田堤」の解説

梅田堤
うめだつつみ

[現在地名]北方町北方

糸貫いとぬき川が根尾ねお川の本流であった当時、現北方町の中央以西は同川の河原で、現在同町中央部を流れる長谷はせ川は、かつての糸貫川の東筋の流れであった。根尾川の伏流水が湧き出す千代母ちよぼヶ淵はかつては大池であったが、ここを源として長谷川が南流し、柱本はしらもと村境で糸貫川本流に合流した。この長谷川東岸に築かれたのが当堤である。西岸に堤はなかった。明治二年(一八六九)の北方村明細帳によれば、堤は高さ一二尺・幅七間・馬踏七尺五寸で長さ七〇六間。嘉永七年(一八五四)六月の糸貫川大洪水により、当堤も決壊した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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