精選版 日本国語大辞典 「梭」の意味・読み・例文・類語 さ【梭】 〘 名詞 〙 機織用具の一つ。経(たていと)が開口(かいこう)している中を左右に飛んで緯(よこいと)を通す舟形の木製器具。杼(ひ)。[初出の実例]「光陰荏似レ抛レ梭、五典三墳奈積多」(出典:枯木稿(1574頃)読書惜晷)[その他の文献]〔晉書‐陶侃伝〕 かいかひ【梭】 〘 名詞 〙 機(はた)の道具。木または金属で舟形につくったもので、緯(よこいと)を、経(たていと)の中にくぐらせるもの。ひ。[初出の実例]「是の時天照大神、驚動(をとろき)たまひて梭(カヒ)を以て身を傷(いた)ましむ」(出典:日本書紀(720)神代上(水戸本訓)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「梭」の読み・字形・画数・意味 梭11画 [字音] サ[字訓] ひ[説文解字] [字形] 形声声符は(しゅん)。に唆(さ)の声がある。〔説文〕六上に「木なり」と木名とするが、〔段注〕に未詳という。古くから杼、すなわち「ひ」の意に用いる。[訓義]1. ひ。2. 木の名。3. 木が茂る。[古辞書の訓]〔名義抄〕梭 ヒ 〔立〕梭 ツムマキ 〔字鏡集〕梭 ヲス[熟語]梭影▶・梭▶・梭梭▶・梭巡▶・梭杼▶・梭織▶・梭声▶・梭槍▶・梭服▶[下接語]寒梭・機梭・玉梭・金梭・軽梭・巧梭・交梭・春梭・杼梭・調梭・通梭・停梭・梭・度梭・投梭・飛梭・氷梭・抱梭・梭・鳳梭・鳴梭・夜梭・竜梭・綾梭・弄梭 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報