20世紀日本人名事典 「梶喜一」の解説
梶 喜一
カジ キイチ
昭和期の日本画家
- 生年
- 明治37(1904)年11月7日
- 没年
- 昭和55(1980)年2月15日
- 出生地
- 京都市下京区下鴨梅ノ木町
- 学歴〔年〕
- 京都絵画専門学校(京都市立芸術大学)〔昭和2年〕卒
- 経歴
- 大正9年都路華香に師事、昭和11年華香没後、西村五雲の画塾晨鳥社に移る。12年日中戦争勃発と共に応召し中国を転戦。14年帰国し、13年晨鳥社に戻った。15年紀元二千六百年奉祝展に出品、16年には中国黄河決壊治水を描いた大作「濁流を征く」を制作。戦後日展に出品し、28年第9回日展で「鯉」が白寿賞を受賞。続いて38年第6回新日展「牝牛」、42年第10回「游影」が特選となった。鯉を好んで画題とし、43年より日展委嘱、53年審査員を務めた。54年東京、京都の高島屋で個展を開催。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報