濁流(読み)ダクリュウ

精選版 日本国語大辞典 「濁流」の意味・読み・例文・類語

だく‐りゅう‥リウ【濁流】

  1. 〘 名詞 〙 にごっている水のながれ。大雨の後の激流など。
    1. [初出の実例]「仙源雖澄、烏浴濁流(ダクリウ)」(出典源平盛衰記(14C前)一一)
    2. 「道に立つ人大方は濁流(ダクリウ)汚溝に身を投じて」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉五)
    3. [その他の文献]〔欧陽脩‐朋党論〕

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普及版 字通 「濁流」の読み・字形・画数・意味

【濁流】だくりゆう(りう)

濁った流れ。奸悪の徒。宋・欧陽脩〔朋党論〕昭宗の時にんで、盡(ことごと)く名士し、咸(ことごと)く之れを河に投じて曰く、此の輩、濁に投ずべしと。而してびたり。

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世界大百科事典(旧版)内の濁流の言及

【漢】より

…当時3万人といわれる太学の学生や,地方では郷里制社会を宦官らの害から守ろうとする豪族や庶民にいたるまで反政府の清議(せいぎ)(世論)の輪は広がり,彼らは中央や地方の清節な官僚をみずからの代表として支援した。このような一派を清流とよび,宦官を濁流という。これに対して宦官は桓帝を動かし,166年に清流の誉れ高い李膺(りよう)(110‐169)ら200人を政治を誹謗(ひぼう)した罪で検挙し,彼らを党人と名づけて終身禁錮すなわち任官権剝奪処分とした。…

※「濁流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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