ice shelf
氷床の末端部分が陸と繋がったまま海洋に流れ込み,着底せずに浮いている氷河。南極やグリーンランドなど,極地の海岸付近に限定して存在する。表面は平坦または極めて緩やかな勾配をもち,厚さは陸側で厚く海側で薄く,一般に200~600m,ときには1,000mを超える。陸側からの氷河の流入,降雪や海氷下の海水の凍結付加によって涵養され,末端の氷河分離(カービング)によって消耗する。最近では,海水からの熱伝導による棚氷の消耗も大きいことが明らかになっている。すなわち,大きな棚氷が崩壊すると海面が現れ,アルベドが低下するため,海水が熱を吸収し,棚氷の崩壊が連鎖的に進むことが問題となっている。参考文献:岩田修二(2011) 氷河地形学,東京大学出版会
執筆者:紺屋 恵子・三浦 英樹
参照項目:アルベド
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…氷の中には,積雪時のすきまの空気が圧縮された気泡の姿で閉じ込められている。南極大陸の周縁には大陸氷が張り出して海に浮かんだ棚氷ice shelfが数多く見られ,それが割れると上面の平らな卓状氷山となる。その大きなものは,海面上の高さが100m,幅が150kmにも達する。…
※「棚氷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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