南極、ロス海の南の南緯77~85度にある三角形の棚氷。面積約53万平方キロメートル。表面の高度は50~100メートルで平坦(へいたん)である。1841年イギリスのジェームズ・ロスが発見、命名した。氷縁は海面上平均30メートルの氷崖(ひょうがい)をつくり、割れて卓状氷山となる。氷縁の入り江にはホエールズ湾、開南湾、大隈(おおくま)湾がある。氷の厚さは北で300メートル、南で700メートル。南極横断山地からの氷河やマリー・バード・ランドからの氷河の流入によって形態が保たれている。年間積雪量は約60センチメートル。南緯80度、西経162度付近の氷の下にルーズベルト島Roosevelt Islandがある。同島は東西約80キロメートル、南北約150キロメートルで、標高約650メートル。島名は1934年アメリカのバードが命名した。ロス棚氷は昔から南極点到達の最短路として利用される。わが白瀬隊も鯨湾(ホエールズ湾)に上陸、1912年(明治45)1月28日、南緯80度5分、西経156度37分に到達し、付近を大和雪原(やまとゆきはら)と命名した。
[楠 宏]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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