共同通信ニュース用語解説 「森永ヒ素ミルク事件」の解説
森永ヒ素ミルク事件
1955年4~8月に森永乳業徳島工場で製造した粉ミルクに大量のヒ素が混入し、飲んだ乳児が高熱や下痢などを起こした。56年6月までに130人が死亡した。大阪大教授らの調査で中毒症の深刻さも判明した。民事訴訟や不買運動が広がり、業務上過失致死傷罪で工場の製造課長の有罪が確定。森永乳業と被害者団体、旧厚生省の3者は73年12月、森永乳業が被害救済を確約することで合意した。3者が74年4月に設立した「ひかり協会」が被害者に支給している手当の月額は障害年金の受給の有無や障害の程度、生活実態などに応じて2万8千~7万5千円。
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報