森永乳業(読み)もりながにゅうぎょう

共同通信ニュース用語解説 「森永乳業」の解説

森永乳業

1917年設立の日本煉乳が前身。20年に森永製菓合併し、49年に森永乳業として分離した。主力事業はヨーグルト牛乳アイスクリームなどの製造販売。北海道別海町、茨城県常総市、東京都、愛知県江南市、神戸市、兵庫県西宮市に工場がある。2016年3月期連結決算の売上高は6014億円。パートを含む従業員数は約5600人。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「森永乳業」の意味・わかりやすい解説

森永乳業
もりながにゅうぎょう

乳業会社。1917年日本煉乳として発足,1920年同系列の森永製菓に合併され畜産部門となった。1927年森永煉乳として独立。1941年森永乳業と社名を変更したが,1942年には戦時統制により森永製菓と合併,同社の乳業部門となった。1949年再び分離独立して現社を設立。1955年「森永ヒ素ミルク事件」が起こり,多数の乳児死傷に対し過失責任が問われ,約 20年に及ぶ裁判ののち,被害者救済のため 30億円の基金を設けた。1966年大規模なオートメーション工場を東京多摩,中京に完成させる。1970年にはアメリカ合衆国のクラフト・コーポレーションと合弁でエムケーチーズを設立。おもな事業は市乳,粉ミルク,乳酸菌飲料などの生産,販売。優秀な技術を海外にも輸出している。また 1987年に医薬品工場を開設するなど,医薬分野の拡充もはかった。

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百科事典マイペディア 「森永乳業」の意味・わかりやすい解説

森永乳業[株]【もりながにゅうぎょう】

乳業国内2位。1917年日本煉乳として創業森永製菓との合併分離を経て1949年森永乳業となる。1967年森永商事から乳製品販売部門を譲り受けた。主力商品は牛乳のほか,〈ビヒダスヨーグルト〉や〈エスキモー〉ブランドのアイスクリームなど。1955年に徳島工場製の育児用ドライミルクにヒ素が混入する〈森永ヒ(砒)素ミルク中毒事件〉が発生,業界首位から転落した。本社東京,工場東京,愛知ほか。2011年資本金217億円,2011年3月期売上高5830億円。売上構成(%)は,食品96,その他4。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「森永乳業」の解説

森永乳業

正式社名「森永乳業株式会社」。英文社名「Morinaga Milk Industry Co., Ltd.」。食料品製造業。昭和2年(1927)「森永製菓株式会社」から分離独立し「森永煉乳株式会社」設立。同24年(1949)現在の社名に変更。本社は東京都港区芝。乳業会社。乳飲料・ヨーグルトなどに実績。豆腐製造も手がけ、北米市場で高シェア。大正6年(1917)創業の「日本煉乳株式会社」を前身とする。東京証券取引所第1部上場。証券コード2264。

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世界大百科事典(旧版)内の森永乳業の言及

【乳業】より

…乳製品のうちバターが8万t,チーズが10.5万t,脱脂粉乳が19万tの生産量である。雪印乳業,明治乳業,森永乳業の大手3社への集中度が高い。 日本において牛乳,乳製品に関する記録は7世紀にまでさかのぼれるが,一般大衆が飲食するようになったのは明治に入ってからである。…

※「森永乳業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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